柴田淳 片想い

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彼女の4枚目のシングル 2002年リリース
かなわない恋への諦め、悲しみ、寂しさなどを歌に詰め込んだ、生々しい歌詞がとても心を抉る。
正直1回聴いただけではあまり印象に残らないかなと言う感じ。何回か聴いていくとじわじわと好きになるスルメソング。
少し心が弱っているときに聴くと涙腺が緩んでしまうような、とても切ない歌である。
そんな歌詞もさることながら、アレンジも柴田淳の魅力を最大限活かせるようなものになっている。
彼女の楽曲十八番の、かすかにニューミュージックっぽさを感じさせるアレンジが、歌詞にもマッチしている。
アレンジャーは前作「月光浴」に続き坂本昌之
この頃の楽曲を数多く担当しているだけあって、相性は抜群。メディアでも良き理解者として紹介されていた。
最後にひとつ…
柴田淳の楽曲の多くに言えることだが、声がのっぺり聴こえるのが玉に瑕。コンプレッサーを多くかけているからだろうか…。

Beyond The Black - Night Will Fade

Beyond The Black - Night Will Fade (Official Video) {Ketzerbraut Version} - YouTube
YouTubeを探索していると偶然目に止まった。
日本盤のボーナストラックはRage Before The Stormが入ることはわかっているが…。
新しいシングルなのだろうか?
今年になってからのライブでは、すでに演奏しているらしい。
お金がかかっていそうなPVが目を引く。やはりレーベルイチオシのバンドというのが伝わってくる。
そしてメンバーチェンジ後初めてのPVである。ギタリストのタトゥーが和彫りみたいで威圧感が…。
肝心の曲は、管楽器を積極的に使用して民族音楽っぽさを取り入れたミドルテンポのバラード。
ドラマチックでスケール感のある、映画の主題歌になってもおかしくないような高いクオリティである。
静かなアコースティックなパートがあるので、Jennifer Habenのしっとりとした歌唱がよく楽しめてとてもグッド。
早く来日公演してほしい!

Beyond The Black

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ドイツの新進気鋭のシンフォニックメタルバンド。

2014年デビューながら既にWACKENにも出演している。

楽曲の多くは外部のライターが書いていたり、ヴォーカル以外のメンバーの入れ替えがあったりで、ヴォーカル主軸のプロジェクトバンド的な感じだろうか。

このバンドにおいて特筆すべきは、Jennifer Habenの見事な歌唱力と、それと絶妙にマッチングした楽曲だろう。

ヴォーカルのJennifer Habenについて中心に書きたいと思う。

インターネットでわかる彼女の音楽遍歴はガールズポップバンドに所属していたということくらいだが、その実力は、メタル畑に突如として現れた期待の新星ヴォーカリストと言っても大袈裟ではない。ヘヴィメタルの演奏に負けない、芯のある声でありながら、力強さ一辺倒というわけではない、抑揚のうまくつけた歌い方をしている様に感じる。

あくまで動画で見た、という前置きをしておくが、ライブでの立ち振る舞いも、21歳という年齢を感じさせない堂々ともので、余裕さえ感じさせる。また、整った顔立ちでビジュアルも良い。歌っているときに時折見せる笑みも可愛らしい。

様々な魅力を兼ね備えた彼女とバンドは、これからの活躍が楽しみ。

楽曲についてだが、シンフォニックメタルというとクワイアやストリングスを導入したアレンジ、オペラっぽい歌唱法のハイトーンなヴォーカルというイメージが個人的には強いが、あまり大仰になりすぎない、サラッとした聴き心地の楽曲が多いと感じた。しかし、決して薄味というわけではなく、しっかりとした聴き応えはある。

自分のようなパワーメタル好きにはちょうど塩梅のいい、しっくりくる曲が多いと思った。なので、大仰なコテコテシンフォニックが苦手な方も聴いてみてもいいかもしれない。

疾走したような曲はそこまで多くない。ヴォーカルの声質をじっくり聴かせるようなミドルテンポな曲のが多いかなぁと。

セカンドアルバム Lost in Foeverの日本盤が出るということで、日本での知名度をこれをきっかけに上げてほしい。